Toshi|このブログを書いている人
初めてギターを買ったのは、中学生の頃。当時弾いていたのは、「かぐや姫」や「井上陽水」など、いわゆるフォーク系の曲ばかり。教則本を片手に、指先を痛めながらコードを覚えていく日々が懐かしいです。
大学に進学し、成人して運転免許を取った頃から、興味は少しずつ「ギター」から「クルマとドライブ」へ。そのまま社会に出て、気がつけば“弾く人”から“聴く人”に立場が変わっていました。
およそ30年のブランクを経て、ようやくギターを再開。地元のギターサークルにも参加し、ゆるく楽しく活動していましたが、コロナ禍でその活動も一時中断。でも、「ギターはもうやめない」と心に決めて、昨年のお正月にはスクワイヤ テレキャスター・シンラインを購入。
しかもただ買っただけではなく、搭載しているワイドレンジ・ハムバッカーを、フェンダー製のCuNiFe(通称クニフェ)に交換済み。このCuNiFe、ギター好きなら思わず「おっ!」となるパーツで、いわば戦闘準備だけは万端というわけです。
このブログでは、そんな「ブランクあり・テクなし・でもギター愛だけは人一倍」な立場から、ギターに関するあれこれを自分なりに書いていきます。
- ヴィンテージギターって何が違うの?
- どんなモデルを選べば後悔しない?
- 音が変わるって、どのくらい変わるの?
そんな疑問に、ネットで調べて、妄想して、ちょっと試して、というレベルではありますが、同じようなギター好きさんの参考になれば嬉しいです。
ギター紹介①:Guild F47RC
こちらは愛用しているギルドのF47RC。カッタウェイの美しいボディラインと、深みのある鳴りが気に入っています。

もともと搭載されていたD-TAR製のアンダーサドルピックアップが、自分の好みには合わず、音が少しジャギジャギした感じ。
そこで思い切って、FISHMAN Rare Earth Mic Blend(アクティブ・サウンドホールピックアップ)に交換しました。
この改造、簡単そうに見えて意外と大がかりで、
- ピエゾ素子を外す作業
- サドル高さを合わせるためのスペーサー新設
- 太めの旧アウトプットジャックの穴を埋めてから
- 新たに標準サイズのアウトプットジャックを設置
と、リペア代はトータルで5万円近く、納期も数ヶ月。それでも、信頼できるリペアマンだったので、「夜逃げ」もなく(笑)しっかり仕上げていただけました。


実はこのギター、ボディの下半分がうっすら黒ずんで見えるのですが、これは薄いニトロセルロースラッカー塗装(Guild公式でも「薄」と記載)を通して、保護用にかけていた濃紺のマイクロファイバータオルの色が写り込んだものと思われます。ある意味で“ヴィンテージ化の第一歩”かもしれません。
→ ヴィンテージギターのリフィニッシュ後の音と費用と価値を正しく知る
見た目も音も、今では大満足の一本です。ここぞ!という時に登場します。
ギター紹介②:YAMAHA A6R(限定25本)
このギターには、ちょっと特別な想いがあります。
かねてから入退院を繰り返していた母が入院し、兄から「もしかしたら…」と連絡を受け、急ぎ東京に向かいました。
母はその後2週間ほどで静かに旅立ち、兄からは「葬儀は自分がやるから、相続関係を頼む」と託されて、多忙な1ヶ月が始まりました。
ようやく全てが落ち着いた頃、ふと胸にぽっかりと穴が空いたような寂しさを感じて、「こんなときこそギターを弾きたい」と思うも、手元には1本もなし。
そんなとき、たまたまネットで見つけたのがこの YAMAHA A6R 限定25本モデル でした。
「これは何かの引き合わせかもしれない」と感じてショップに電話したところ、「新品で残っているのはこの1本だけです」とのこと。その場で購入を決意し、すぐに店へ向かいました。
もちろん、母が帰ってくることはありませんが、母が暮らしていた家でこのギターを弾きながら想いを馳せる時間は、何にも代えがたいものとなりました。
忘れられない1本です。



ギター紹介:Squier Telecaster Thinline(改造:CuNiFe搭載)
コロナ禍で再びギターから遠ざかっていた頃、YouTubeでギター動画を見る日々が続いていました。 ギターを手に取っても、指が痛くてすぐ仕舞ってしまう——そんな状態の中で、目に止まったのがエレキギター。
弦のテンションが低くて弾きやすいエレキなら「これならいけるかも」と思い立ち、リハビリ用のつもりで軽い気持ちで探し始めたのがきっかけでした。
あまり費用をかけられない中で目に留まったのが、“なんちゃってフェンダー”の異名を持つSquier。 ところが、そんな折に出会ってしまったのが、ある衝撃の動画。Squier Telecaster ThinlineにFenderのワイドレンジハムバッカー、 通称CuNiFe(クニフェ)を載せると驚くほど良い音になる、というレビューが複数出てきたのです。
気が付けば、ギター本体とCuNiFeをポチっていました(笑)。 ギターが届き、基本動作を確認後、いそいそとリペアマンにCuNiFe換装を依頼。
もともと新品同様のギターなので、音の違いは正直、耳でははっきり分からない。 でも、気持ちの上では“これぞフェンダーサウンド”。もうそれで充分なんです(笑)。
リペアマンさんから「配線や電装系をもう少しずつ手を加えたら、もっと音が良くなりますよ」と嬉しい一言。 思えば彼とも、コロナ禍前からの長い付き合いです。
→ ギター改造で差が出る!ヴィンテージ配線材の効果と選び方のポイント




ヴィンテージギターの定義と判断基準について 体験談にて
ギター紹介:YAMAHA LJX16CP
このギターは、いわば“いつでも弾けるように、そこにポーンって放ってある一本”。
YAMAHA LJX16CPは、気張らず付き合える、いわば生活の一部のような存在です。
通販で購入したのですが、販売店の方から「これは中国製なので、Toshiさんにはおすすめしない」と言われたのを今でも覚えています。でも、YAMAHAの中国製モデルには工程管理の厳しさがあり、信頼して購入を決意。
結果は大正解。フレットの出っ張り(いわゆる“チクチク感”)もなく、幾冬も越えた今でも不具合を感じたことがありません。
「弦を張って1ヶ月のGuildより、張りたてのコイツの方が音が良いかも」そんな軽口を叩いていたけれど、実はけっこう本気だったりします(笑)


